◆困った風評、サントリー山崎 とても甘いウイスキー

さて、風評ではあまり褒められていないように感じるサントリー山崎。

その中で、今回取りあげるのは山崎のノンエイジです。

友人から頂いたウイスキーです。ウワサレベルではあまり良い話を聞かなかったので、多分個人で買うことはなかったであろうウイスキーです。

早速開封してグラスに注いでみます。

香り。成熟しきっていないアルコールの蒸留したての匂いを感じます。ですがそれはほんのわずかで、かなり甘い香りも控えています。この甘い香りは何かな?ドライフルーツのようでもあり樽由来のバニラのような香りもします。アルコール独特の突き上げるような香りもありますが、それほど気になりません。

味。飲んで驚きましたよ! 若さを感じますがそれ以上に、とても甘いです!そしてクワッとくるスパイシーな刺激が一瞬あって、フルーツのような甘みとモルトの甘みが口に広がります。甘く香ばしいビスケットにも感じます。

コクがあって濃厚な味が飲み応えと満足感を与えてくれます。美味しいウイスキーです。

余韻。濃厚な味と香りがしばらく尾を引いて、満足感を演出してくれるようです。私が飲んでいるスコッチの多くがアルコール度数40度ですが山崎はそれよりちょい上の43度です。そのあたりも影響があるのかもしれません。それでけではなく、かすかにスモークな味と香りもあとから感じます。

感想。予想を良い意味で裏切ってくれました。美味しいウイスキーだと思います。表面をなぞるようにただ第一印象だけで味を判断するならば、そんなに強く感じる何かがあるわけではないのですが、よ〜く味わうと、裏に隠れた素晴らしい味と香りを感じ取ることができるはずです。

確かに香りは人工的に感じなくもありません。ですが決して不快な香りではありません。

甘くてパンチもあって最後にかすかにスモーキー。実売価格で4000円弱くらいですから、充分にスコッチに対抗できるウイスキーだと思います。

批判の多いサントリーの山崎ですが、私が下した結論は、山崎は美味しい! です。

甘み★★★★★

香り★★★★★

刺激★★★

好き★★★★

◆タリスカー10年 ついに出会う爆発ウイスキー

今回はタリスカー10年です。


口の中で爆発するような刺激的なスコッチだというので、覚悟していました。ですが・・・・

むしろ飲みやすいかな? 似ているウイスキーにニッカの余市10年があります(アルコール度数も45度でほぼ同じ)が、余市10年の方がむしろ飲み辛いし、ギュワーっとくる辛さがタリスカーにはあまりないように思います。

匂い。スモーキーで海草と潮気を感じます。もたもたしているとアルコールのパンチが飛んでくるようなパワーがあります。それと木樽の香りがしていますが、洗練されているようでそれが何の匂いなのかがわかりません。甘い香りもかくれていますがヒョッコリと顔を出してくれるようで分かりやすいですね。

味。意外と飲みやすくて非常に美味しいです。潮の味と煙と甘い木樽の味を感じますが、バランスが良いです。少しの酸味と苦みと同時に甘みも感じます。余市10年のようなビキッとするきつい刺激はありません。ジワジワと来る刺激でしょうかね。口の中で確かに暴れるような感覚も感じます。でも余市に比べると潮、ヨードなどの感覚がはっきりと分かります。

余韻。刺激的で、少し長めに尾を引きます。刺激だけでなく、木樽の洗練された香味を感じます。

感想。美味しいの一言。アイラ的なスモークやヨードの強さはありませんが、それに替わってスパイシーで刺激的です。ですがそれも余市10年のような強すぎる刺激ではありません。むしろ飲み易いように思います。

う〜ん、アルコール度数も余市と同じなのに、何となく洗練されているように感じます。

似ているようで全く違っていることが分かった余市10年とタリスカー10年。違う魅力があってウイスキーの奥深さを思い知らされます。

甘み★★★

香り★★★★

刺激★★★

好き★★★★

◆余市10年の底力 価格を超えるパフォーマンス

私がよく飲んでいる余市10年ですが、まもなく飲み終えてしまいます。同じ10年をまた買うか12年にしようか思案中です。

正直言って、余市10年は飲みづらいウイスキーだと思いますよ。何と言っても、飲んで最初にビキッ!とくる刺激はつらいの一言。香りと味があのつらい辛さに支配されています。これはスパイシーという言葉では表し切れていないほどの辛さです。アルコール度数が45度と若干高めなのもあるのでしょう。

それでも余市10年に惹かれる理由は、刺激の奥に潜んでいる複雑な素晴らしい香りと味に気づいてしまったからです。

素晴らしい香りを感じ取るための簡単な方法があります。

ストレートで飲んだグラスを洗わないで、翌朝まで放っておいてみてください。そして匂いをかいでみると・・・

バニラと砂糖を焦がしたような凄く甘い香りを感じ取れるはずです。これは本当にビックリします。

なので真剣に向き合うようにして余市10年を飲むと、かなり印象も変わります。隠れている素晴らしい香りと甘い味を感じたら、それはとてつもない魅力に思うことでしょう。



この微妙な香りや味は、12年だとどうなるのだろうか?と、思うと味わってみたくなります。ですが、やはり10年を続けて味わいたいよなという気持ちも強くあります。

◆ウイスキー検定試験 本番&毒舌編

ウイスキー検定試験2級 本日受験してきましたよ。

妙な時事問題で年を当てる問題以外は、はっきり言って簡単でしたね。一部、受験生をバカにしてんのか?と思わせる問題も散見されて、やはり土屋守はくだらない人間だと再確認しましたよ。

しかも問題の選択肢が1〜4番なのに、解答用紙はA〜Dになっていて不手際極まりない状態。

設問が簡単というかね、公式テキスト巻末問題と同じ設問もあったし、NHKの連ドラから俳優の名前(西川きよしさん)出して問題作っているとかね、バッカじゃね?というか、受験生を金づるとしか思っていないだろ!土屋!

スコッチの蒸留所関連の問題は簡単過ぎて、これもしかして3級?と思ったほど。その辺の女子高生がアルバイトで問題作ったのかよ?!と思ったほど。


どうせなら・・・ 

グレンドロナック蒸留所特有のウオッシュバックについている装置は、何の回収装置か?また、なぜ必要か?

答え
二酸化炭素回収装置
ウオッシュバック内の発酵で酵母が糖をアルコールと炭酸ガスに分解するため

バーボンのビアスチルから出る廃液はスロップと呼びますがまたの名を何と言いますか?

答え
スティレージ




またテキストから離れて1問くらいマニアックな設問があってもよかったとか思いますしね。


例えば・・・


第二次大戦中、ドイツ軍のUボート対策用の対潜爆雷を製造していた北ハイランドの蒸留所はどこ?

答え
ダルモア


とにもかくにも、おふざけ検定だったのですが、合格しているだろうと思って後半の某問題はわざと間違えてやりましたよ。だってね、問題がさ・・・


土屋守が発行している雑誌の名前は何?」

コレ、答えウイスキーワールドって知っていたので、わざとウイスキーマガジンにしてやりましたよ。もちろん間違いですがね・・・

そんなこと知るかバ〜カ! そんな意思表示を土屋にしてやろうかな、なんてね。

私もバカ過ぎますけどね。

◆ウイスキー検定 番外編 ウイスキー検定公式テキストのデキが悪い件

そう言えば、”ウイスキー検定公式テキスト”ですが、変化の早さに対応しきれていないので、何らかの訂正をアナウンスしないといけないと思うのですがね。

例えば・・・

ハイランド北部の蒸留所トマーティンの所有会社が”宝酒造”のままです。現在は宝酒造ではなくて、国分です。

それと、会社の表記を整理して記述しないと混乱の基にもなると思いますよ。

例えば・・・

モエヘネシーディアジオが共同で子会社つくって営業だか販売だかをやっているので、蒸留所所有の会社と販売会社を区別しないと混乱します。しかも日本国内ではサントリーが売っていたりすると余計に混乱しますよね。

整理されていない記述が多くて、このテキストはデキがよくありません。明日検定試験ですが、終了次第、改訂版を出さないといけないと思いますよ。

◆ウイスキー検定 その3

今度の日曜日はウイスキー検定です。勉強があまりはかどりません。最初のころは公式テキストを全て暗記してやるぞ!くらいの勢いでしたが、なかなか覚えません。蒸留所の名前がやっとこさ覚えられた程度。どこどこの蒸留所の仕込み水は何?と、質問されたらお手上げです。それでも何とか合格したいので蒸留所の場所や小話などは覚え・・・たと思います(汗)

自分で問題作成して答えるようなことを繰り返しています。

例えば・・・

1.ウオッシュバックに二酸化炭素回収装置をつけたハイランド東にある蒸留所は?



答え
グレンドロナック蒸留所

2.トバモリー蒸留所で蒸留所の名前のスコッチとは別に生産しているスコッチの名前は?



答え
レダイグ

3.気象観測所を兼ねているハイランドの蒸留所は?



答え
ダルウィニー蒸留所

4.北アイルランドにある有名なアイリッシュウイスキーの蒸留所は?



答え
ブッシュミルズ蒸留所

5.ジャックダニエルの生産でさとうかえでの炭で濾過する方法の名前は?



答え
チャコールロメイング

6.竹鶴政孝が就職した大阪の酒造会社は?



答え
摂津酒造

7.バーボンウイスキーベースのカクテルで、ケンタッキーダービーのオフィシャルドリンクになっているのは?



答え
ミントシュレップ

8.カナディアンウイスキーのクラウンローヤルを生産している蒸留所は?



答え
ギムリ

9.スコットランドの文豪スティーブンソンが、酒の王様と言ったスコッチは?



答え
タリスカー

10.田中角栄が愛飲したオールドパーの核となるモルト原酒を生産している蒸留所は?



答え
クラガンモ


こんなところでしょうかね。
私がてきとーに作成した問題なので、全く自己満足ではあるのですがね。兎に角にも来週ですよ。

◆アバフェルディ12年

今回はアバフェルディ12年です。

赤リスはブリテン島に昔から生息しているそうで、かつてはアバフェルディ蒸留所近辺でよく見られたらしいです。なのでボトルのコルク栓にも描かれています。

さて、最初に抜栓して匂いをかいでみると、少し弱い感じがします。良く言うと上品な香り。ですが、グラスに注ぐと最初にパンチのある香りが飛んできますがすぐに収まります。アルコールの刺激なのでしょうけど、最初だけです。

匂い。最初にアルコールパンチが来ますが、すぐになくなります。直後に香るのが、甘いバニラの匂い、そしてハチミツと花の香りがします。いずれにせよ強い匂いではなりません。上品に漂う感じの匂い方です。

味。匂いとは違って、複雑で深みがあります。確かに上品なのですが、最初に甘さがあってすぐにナッツの感覚、そしてスパイシーな刺激が来ます。甘さは何の甘さだろう?ハチミツかな?花のようでもあって華やか。甘さと同時に酸味と苦みも感じて非常に複雑で深みがあります。

余韻。花の香りとスパイシーな余韻があります。短めの余韻ですが。飲み終わったグラスの匂いをかぐと、何とバラの花の香りとハチミツの香りがすごく漂います。結構感動します。

感想。この値段にしてはすごく上品で美味しいスコッチです。強いパンチはありませんが、花のような香りと甘さとスパイシーさが折り重なったスコッチでとても気に入りました。