◆余市10年の底力 価格を超えるパフォーマンス

私がよく飲んでいる余市10年ですが、まもなく飲み終えてしまいます。同じ10年をまた買うか12年にしようか思案中です。

正直言って、余市10年は飲みづらいウイスキーだと思いますよ。何と言っても、飲んで最初にビキッ!とくる刺激はつらいの一言。香りと味があのつらい辛さに支配されています。これはスパイシーという言葉では表し切れていないほどの辛さです。アルコール度数が45度と若干高めなのもあるのでしょう。

それでも余市10年に惹かれる理由は、刺激の奥に潜んでいる複雑な素晴らしい香りと味に気づいてしまったからです。

素晴らしい香りを感じ取るための簡単な方法があります。

ストレートで飲んだグラスを洗わないで、翌朝まで放っておいてみてください。そして匂いをかいでみると・・・

バニラと砂糖を焦がしたような凄く甘い香りを感じ取れるはずです。これは本当にビックリします。

なので真剣に向き合うようにして余市10年を飲むと、かなり印象も変わります。隠れている素晴らしい香りと甘い味を感じたら、それはとてつもない魅力に思うことでしょう。



この微妙な香りや味は、12年だとどうなるのだろうか?と、思うと味わってみたくなります。ですが、やはり10年を続けて味わいたいよなという気持ちも強くあります。