◆歴史小説の罠

さて、年明けてこのブログを書いていないことにい今気づいてとりあえずアップしました。

今読んでいるのは「歴史小説の罠」という本です。

色々と再度調べ直す気がおきるような内容です。が、著者とは結構考え方が違う点も多く、自分の考えを整理する役にも立っています。



特に引っかかっていたのは、勝海舟に関して、著者は、江戸城無血開城したことを強く非難している点でしょうか。(他にもいっぱいありますが)戦わずして白旗を揚げて主君をないがしろにした行為は許せない、戦って江戸城で死ぬべきだ、と言っています。

江戸が戦火で廃墟になろうとも何人死のうが、戦うべきなんだと言っています。少なくともそう理解した上で言っています。


でもそれは違うでしょ。あそこで江戸が廃墟になれば欧米各国が乗り出してくるでしょうに。香港みたいになって100年間租借地になっていたかもしれません。むろん首都にもなっていないでしょ。

もはや威厳を失った徳川家が将軍の座から降りた方が、将来のためになったはずです。江戸が廃墟になったところで何も良いことなどなかったでしょ。誰かの自己満足以外では。

それともう一つ。徳川家側は、もし江戸で決戦を行って勝ったとしても、、もはやそれは意味がないことのように思えませんか?江戸を廃墟にして住民が半分以上死んで、それで徳川幕府の政治が継続できると思いますか?無理でしょ。ええ、ですから戦闘は無意味なんですよ。


ただね、勝海舟が胡散臭いなというのは、私もそう思います。理由はよく解りませんが、何となくそう思うのですよ。それと坂本龍馬も。どうもいや〜な人物に思えてなりません。別に会津藩びいきだからというわけではありませんよ。感覚的に近寄りたくないなと思いますね。

まあ、私はそんな偉そうなこと言える人間ではないのですが。

多くの人の命をかけるだけの価値があることなど、そうそうにはありません。それこそ民族の威厳と滅亡がかかるようなことがない限り、軽々に戦闘するべしとは言うべきではないと思います。

今現在の状況はどうなんだ!という突っ込みにはいずれお答えしようかなとか思っていますがけどね。