◆お金の使い方

放漫経営と優秀な経営は紙一重だと思わされることがあります。例えばお金の使い方。

大成功した経営者は、ここぞという投資タイミングを見計らって、大きく投資して大きくリターンを得ます。

でも失敗する経営者は、ここぞという投資タイミングを見計らうのですが、大きく投資して全てなくします。

どちらも大金を使うのですが、投資した以上に返ってくるかこないかで差が出るわけです。


でも経営者のほとんどは、お金を使用するタイミングあたりまでは把握できるのですが(それすら見誤るようでは経営は無理です)、お金の使い方を具体的に思いつかないのです。

これは経験がものを言うので、誰かの行為を見ながら、アイデアを膨らますような訓練が必要になります。ええ、アイデア次第なんですよ。


例えば、これからあなた(私)がアイルランドで事業をはじめるとしましょう。すでに英語もケルト語もスラスラと話せる状態。むろん軍資金もある程度(数千万円ほど)あります。さて、何からはじめますか?


事業内容によっても事業指針によってもかわる内容ですので、決まった答えはありません。が、私ならば人脈の開拓に投資しますね。

どこの国でもマスコミ発表は信用できません。ですから、正確な情報の収集、特にイザという時に頼りになる情報を得られるようにするには、大企業のトップとのパイプがものを言う場合が大いにあります。

ではどうやってパイプを作るのか?

私ならば、色々な企業と橋渡ししてくれそうな企業トップを見極めて、その会社の商品を大量に購入、もしくはサービスをたくさん利用します。むろん、その際に、その企業のトップと面会することが条件です。「あなたの企業のサービスが素晴らしいのでぜひ5千万円分購入したい。ついては社長と直接交渉したいのですが」と。

これでその会社の社長が会ってくれない会社であれば諦めて、別の会社へ商品を購入したいと持ちかければよいのです。

まあ、ハードルはたくさんありますよ。人種的な問題をクリアできるか?日本についてどれだけ知っているか?など、見極めるべき要素はたくさんあります。

ここで失敗するようでは、所詮事業は無理なんでしょうから素直に撤収でしょうね。