◆民主主義が万能じゃないから

どうでも良い話なのだけれども・・・・

最近フォークランド紛争について研究はじめて気がついたのだけれど、戦争になったきっかけは、アルゼンチンの大統領が暴走しただけではなく、国民が「マルビナス(フォークランドのことね)を奪還しろ!」と息巻いていた状況なのもあったようです。

最初は威勢のよいこと言って人気をとっていた大統領も、「ええっ?本当に軍事侵攻しちゃうのかよ?」とチョッと引いていたフシがあったようです。

でも国民の大多数の声に押されてついにフォークランドへ軍事侵攻開始。

しかし、運悪く、当時のイギリス首相はサッチャーさんだったから速攻で反応、反撃されてしまいます。有能なリーダーは決断も実行も素早く行います。

そしてご存じの通り、イギリスの勝利で幕を閉じます。

むろんアルゼンチンのガルチェリ大統領は失脚してしまうのですが、アルゼンチン国民の意思を尊重したからこそ始めた戦争だったと言えないでしょうか。

民主主義の原則は、多数決です。徳や真理といった要素は介入できないのです。それはあまりに極端な仕組みにも思えます。


ある日、マスコミに洗脳煽動された、日本国民が「アメリカに仕返しをしろ!」と一斉に叫びだしたら、時の権力者はアメリカに宣戦布告するのでしょうか?(むろん国会による決議があるのでワンクッションあるのですが)


私は民主主義という仕組みを必ずしも全ての状況で使用するべきではない、と、考える一人です。