◆地震の怖さを忘れたのだろうか

地震が引き起こす様々な災害。本来、日本人はそのことをよく知っている、と言われてきました。特に津波の恐ろしさや災害対策は世界でもトップクラスだと思っていたのではないでしょうか。

それでも恐ろしいほどの被害状況です。

津波対策用の堤防も、地震予知システムも、避難コミュニケーションのシステムも、役に立たず多くの人が亡くなってしまいました。

何か、大自然の怒りを感じます。これが自然だ、と、これが地球なんだと、教しえられているようです。


そんな荒ぶる自然、荒ぶる地球の怖さを、忘れていた、ということはないでしょうか。

人間ごときが自然に勝てるわけがないですし、コントロールなんて不可能なんですよ。でもそれを忘れて便利な施設ばかりを量産してきたのではないでしょうか。

人間は生態系の頂点にいますが、自然、いや地球を含めた全体の頂点なんかではありません。だから、犠牲をゼロにしなければならない、という思いは必要ですが、結果はどうあれ(ゼロであってもなくても)甘んじて受け入れるべきなのかもしれない、そう思ったりもします。

天の怒り、大自然の怒り、人はただ畏怖するしかないのでしょう。せめて普段より、自然の恵みに感謝して、生きることができる喜びを忘れないようにしたいな、などと思う次第です。


なにせ、地球にとっては、ほんのチョビッとだけ、身震いしただけのことです。それが大地震やら大津波になって人々を飲み込んでいくのです。自分自身が謙虚にならないといけません。