◆原発の是非とジレンマ

私は原発推進派ではありません。ですが、現状で全廃するのはリスクが大きすぎるから現在稼働可能な原発は順次稼働するべきだと思っています。

もう原発を新たに建設なんて絶対に不可能(日本では)なので、放っておいても自然と原発は減っていきます。そのような時間的な感覚で原発を無くしていくのには賛成です。


さて、原発はなければそれに超したことはないのです。それは政治的な意味合いではそうなんですが・・・

私は別の意味で、原発には反対しています。

本来日本は集約産業に全く向いていない国土と民族性なんだと思っています。産業・事業の国際化は必要ですが、全てである必要はありません。

もっと解りやすく言うと、私は里山のような集落単位で社会が成り立つことが理想的だと思っています。いわゆるムラ社会です。

地域によって特色があるようなムラが全国にできて、それぞれ独立した経済圏を形成できるようになることが良いな、と。


今の日本は全国どこへ行ってもコンビニがあってファミレスがあってひなびたスーパーマーケットがあって、と、紋切り型の街ばかりです。それじゃ、その地域である必然性がないでしょ。コンビニがたくさんある生活がしたければ大都市に行けばいいのだしね。その土地で生活する必然性がないのですよ。

うまく言えませんが・・・・

そんな里山の集まりと、科学技術の両立はできると思います。日本ならばきっと可能です。

豊かな自然と、ぞの恵みを頂く生活は日本ならではでしょう。これが砂漠の国とか氷の国ではなし得ない大きなアドバンテージです。

やはり自然と八百万の神に根ざした生活に戻る、これこそが私が過剰な文明の象徴である原発に反対する主な理由なんです。


むろんその代償は覚悟しないといけませんよ。

経済は間違いなく縮小して貧乏人が増えるし、乳幼児の死亡率も上がるでしょう。それに排外主義的な動きも加速するし、良くないこともあります。それでも、娯楽と楽したいがために過剰な電気はいらないかな?