◆沈める寺院と、アラベスク
小学生の時にはじめて聴いたドビュッシーは、富田勲でした。その直後にフィリップアントルモンのピアノで聴いたのですが、どちらにも涙を流すほどに感動したのを覚えています。
ただ、「沈める寺院」と、「アラベスク」は別の曲といっても良いくらい、違って聞こえます。
日本人の私の感覚として沈める寺院は、「鎮める寺院」に聞こえるし、そんな情景が浮かぶから不思議です。
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「沈める寺院」
かつて繁栄してた都市が海に沈んでなお、寺院からは合唱の声が、海の底から聞こえてくる。そんな曲なんでしょう。ただ、私にとっては、そんな悲劇に遭った人々の魂を鎮める、そんな曲に聞こえてなりません。それはフランス人のドビュッシーの感覚ではなくて、日本人としての私の感覚です。
それでも、私の魂を揺さぶる、見事な名曲です。
でも、一方で、沈んだ都市というと、かのアトランティスのことも思い浮かびます。ギリシアの哲学者プラトンが書き残した伝説です。
ここでも話はサントリーニ島に行き着きますか(笑)火山の噴火による島の陥没、それに伴う大津波が発生してクレタ島をおそった・・・
どうせ行くならツアー旅行ではなく2週間から1ヶ月かけてサントリーニ島とクレタ島をじっくり研究して回りたいものです。ワインとオリーブを楽しみながら。